ようこそ富山大学人間発達科学部へ富山大学のマーク

Faculty of Human Development

ホーム > 教育内容 > 教育心理コース

教育心理コース・授業や研究の様子

コースの概要については、こちらからご覧下さい。

臨床心理学

臨床心理学(画像)

臨床心理学は幅広い心理学分野の中で、心理療法・心理アセスメント・カウンセリングといったトピックを含み、心理的な困難を抱えた人の支援にかかわる、実践の学です。さらに、心理的な困難を多角的に理解するため、精神医学や異常心理学といった近接領域のトピックも関係してくる、とても幅広い学問分野になります。
この授業では、このように幅広い内容からいくつか重要なものを取り上げて、丁寧に解説していきます。無意識的な「こころ」の影響であったり、具体的な行動の改善であったり、「こころ」の自己治癒力的な話も含みます。 この授業を通して、心理的な適応・不適応とは何かについて深く問いかけ考えることにより、自分自身のメンタルヘルス、ひいては自分自身の来し方行く末を考える、良き機会になるかもしれません。

心理学実験法

心理学実験法(画像)

どのような味の料理ができるかはそのレシピ次第であるように、私たちの人生においてどのような“リアリティ”が構成されるかは、その方法つまり“生” のレシピ次第です。
科学的な実験についても事情は同じで、その結果はその方法に依存しています。特に心理学の研究においては、研者する側にも「こころ」があるため、実験の手法や結果の読み取りに、先入観をはじめとする様々な歪みが生じる危険があります。そういった危険性や限界の留意点を踏まえつつ、しかし一方で、人の「こころ」の不思議に巧みなアプローチをかけ、人の心の一端を科学的につまびらかにする、そんな心理学の多様な実験手法について、実際にいくつか体験しながら、学んでいきます。
この体験はもしかしたら、あなたに心地よい衝撃=アハ体験を与える、かもしれません。

心理統計学

心理統計学(画像)

一見ランダムに見える人間の行動の背後には,実は「心」の一定のパターンが存在するかもしれません。 そのようなパターン,規則性を見つけ出すために,統計という手法は重要なツールとなります。 心理統計学では,人の心理をどのようにデータ化するのか,それらのデータをどのように分析し,解釈するのかについて,基礎から応用まで学びます。

学習心理学

学習心理学(画像)

人間が普段当たり前に行っている「学習」,その背後にはどのようなメカニズムが隠されているのでしょうか。実はこのプロセスは,人間のみならず,他の多くの動物にも見られるものです。生物一般に備わる基本的な性質としての学習,そして人間に特有の学習,それぞれの特性について,探求していきます。

教育相談

学校現場は児童生徒の教育的成長が期待される場ですが、心理的不適応につながる要因も少なくなく、それらが顕在化すると、不登校やいじめ、非行といった学校不適応行動につながりかねません。さらには、児童虐待の問題や発達障害を抱えた子どもたちへの対応など、教師に求められるものは多岐にわたります。そして、子どもたちにとっても最も身近な存在である教師だからこそできる、不適応の解消や予防の手立てがあります。
この授業ではそのような、教育現場で教師が使えるカウンセリングの考え方(哲学)と、実際の関わり方(技法)の習得をめざします。また、学校で苦戦する子どもたちの支援を目的とした様々な施設・機関の紹介や、具体的な連携について学んでいきます。幅広い対応を学ぶことで、現場で役立ち頼りにされる教師になっていきます。

教育心理学

教育心理学(画像)

教える・学ぶプロセスには,人間の複雑な心理が関わっています。 例えば,何かを覚えるにはどのようなメカニズムが働いているのでしょうか。これは「記憶」というテーマに関連します。 あるいは,どうすれば子どもは「やる気」を出すのでしょうか。 これは「動機付け」というテーマに関わります。 教育心理学では,このような教える・学ぶプロセスの背後にある人間の心理メカニズムについて探求します。

発達臨床心理学

発達臨床心理学(画像)

 この授業では、人が生涯かけて歩む発達段階のうち、特に思春期に焦点を当てます。子どもから大人への過渡期である思春期には、身も「こころ」も急激に変化します。急激な変化は時として、様々な揺れやひずみを生じさせます。
このように思春期に顕在化しやすい心理的不適応、とくに学校場面における不登校・いじめ(暴力)・非行といった問題について、心理学的立場からの理解を解説していきます。その際、すべての原因を個人の「こころ」に帰する“心理主義” に陥らないよう、学校コミュニティ全体を視野に入れつつ、具体的な支援方法をはじめ、現場で役立つ視点を提供しています。さらに授業の後半では、子どもを支援するための心理療法の例として、箱庭におもちゃを置いて「こころ」をほぐす箱庭療法や、絵を描くことで自己治癒力を引き出す描画療法についても、体験的に学習していきます。

生徒・進路指導論

生徒・進路指導論(画像)

問題生徒を叱る・罰を与えるというイメージの強い「生徒指導」ですが,実は児童・生徒の心をよく理解しないと,十分な指導は行えません。生徒・進路指導論の授業では,生徒指導の原理と,児童・生徒の心を読み解く視点,そしてそれらをつなげる実践論について,学んでいきます。

カウンセリング

カウンセリング(画像)

体験がないと言葉からはなかなかイメージしにくいカウンセリングですが、本講義では、その始まりから現在に至るまでを丁寧に解説します。カウンセリングの中心は話をカウンセラーに聞いてもらうことですが、人に話すこと・話をじっくり聞いてもらうことが一体なぜ心理的な支援として有効なのか、理論的な背景や効果、そして留意点に至るまで、体系的に学んでいきます。さらに、カウンセリングの基本的な態度であるカウンセリング・マインドを身につけ自らの生き方に取り入れていくことで、人生が豊かになる一助となることも期待しています。

心理学研究法

心理学研究法(画像)

心理学は大きな分類としては社会科学に含まれる分野であり、他の社会科学と同じように、客観的・科学的な手法にのっとって人の「こころ」を分析し、その一般的傾向や法則性を見出していく学問です。そこで重要になってくるのは、分析対象となるデータを客観的・確かな形でどのように集めるか、といった収集方法や、得られたデータを体系的に解析して豊かな情報を引き出していくための分析手法です。
心理学の研究対象である「こころ」は捉えどころのないものなので、ターゲットとして幅が広く、そのためデータの集め方や分析手法にも多くの種類があります。この授業では、心理学の研究論文を調べて読むことで、科学としての心理学的データの集め方や分析手順を学んだり、それらを踏まえて実際にデータを集めて分析してみたりすることで、心理学の研究の“作法” を実際的に学びます。

▲ トップへ戻る