本学部の理念と目的
1.はじめに
われわれは今、人類がかって経験したことがないほどの激しい変化のなかにいる。人間は長いあいだ自然を改変し利用することによって現在の物質的な繁栄を築いてきたが、そのために自然環境の保全は日常生活レベルから地球全体の問題とされるほどに重要な問題となってきた。社会はコンピュータ技術の劇的な発達により高度情報化社会を生み出し、溢れ出る情報と人の移動は国境を超え、ボーダレスな国際化が日々に進行している。特に日本では高齢化と少子化が急速に進み、生涯の過ごし方、社会への参加の仕方、家庭のあり方などが大きな問題になってきている。
このような変化の激流のなかで、個人、とりわけ未来を生きる子どもたちの教育は以前にも増して重要な意味を持つようになってきた。教育は歴史的にみると学校教育がその代表的な取り組み方であったが、このような状況のもとでは、新しい時代を生きていく人々に多方面から生涯にわたる教育的支援をおこなう必要が生じてきている。学校教育のみならず生涯教育や社会教育の充実がもとめられているところである。
富山大学教育学部は当初、教員養成だけを目的として設置された学部であるが、教育に対する社会的要請に応じて教育体制の改編をおこなってきた。教員養成については4年間の学部教育だけではなく、さらに大学院教育で高度な能力を身につけることが期待されるようになり、平成6年から大学院修士課程の設置を開始し、平成13年度には全専修が完成した。また教員養成以外の分野では、平成11年に学校教育教員養成課程とともに生涯教育課程(発達臨床専攻・生涯スポーツ専攻・人間環境専攻)および情報教育課程(教育情報システム専攻・マルチメディア芸術専攻)を設置した。
大学は知的資産を積み重ねることによって、現在および未来の社会に対して貢献する。教育は人類が培ってきた文化を継承し発展させるものであり、すぐれて創造的な営為である。富山大学教育学部および教育学研究科は、ここにその設置の理念と目的を新たに確認し、今後の教育研究のあり方の規範とするものである。
2.教育学部と教育学研究科の理念
3.教育学部の3課程の目的
学校教育教員養成課程
生涯教育課程
情報教育課程
4.大学院教育学研究科の目的
5.附属教育実践総合センターの目的
本センターは教育学部の他領域と連携しながら、現在の学校が取り組んでいるさまざまな教育実践の課題に答えうる能力の開発を目的に教育研究をおこなう。
教育実践研究開発部門
高度情報化社会にふさわしい教育方法の研究開発や、子どもの力を伸ばすために有効な教育方法の開発等にかかわる実践的な教育研究を推進する。
学校教育相談実践部門
「心と教育の相談室」の活動をとおして生徒指導や教育相談の実践と臨床的研究をおこなうとともに、それらの指導・相談方法にかかわる教育研究を推進する。
教師教育研究開発部門
教育実習等の教員養成カリキュラムの改善に関する実証的研究をおこなうとともに、教員の資質向上のための教育研究を推進する。
